前回の記事では「なぜグラブメーカー・ブランドは増え続けているのか」について書きましたが、今回はその増えたメーカー・ブランドの今後の展望について私なりに書いていきたいと思います。
多くのメーカー・ブランドは生産の拠点を海外、とりわけ中国に多く移転しました。理由は「人件費が安いから」でした。
しかし、中国の人件費は上がり続けており、ここ10年で4倍とも言われています。
そのため中国に生産拠点を持つ日本企業は撤退してきているというのが現状です。
グラブにも同じことが言えるでしょう。
恐らく近い将来、日本製も中国製も生産コストがほとんど変わらないという状態になる可能性があります。
となるとメーカー・ブランドは中国に生産拠点を置く必要性は無くなるのでタイやインドネシアなど、他の人件費の安い国に生産拠点を移動させるでしょう。
また、コストが変わらないのであれば設備投資をせずに済む日本に生産拠点を戻す可能性もあります。
となると困るのは中国のグラブ工場で働いていた人たちです。
中国では日本のように野球は盛んではないのでグラブメーカーを立ち上げるのは厳しいかもしれません。
しかし、先に述べた生産拠点が日本に戻った場合、日本のグラブ工場は職人不足になる可能性があります。
よって中国の職人がグラブ工場で働くために日本くるかもしれません。(製造業全体でこの現象が起きれば日本の人口増に繋がる?)
話を本題に戻します。
ズバリ、「メーカーの数は今後も増えるのか、それとも減るのか」
私の現時点での一応の結論としては、今後ブランドは減ると思います。
工場をもつブランドは自らのブランド製品の製造を止め、OEMとして他メーカー・ブランドのグラブを作るだけになっていくでしょう(元の状態に戻る)。
これはあくまで私の推測であって実際はどうなるかは分かりません。笑
TPP合意によって関税が撤廃されることで革製品の輸入も加速する可能性は高いので、、、
ニュースを何かとグラブに関連付けがちなグラブマニアの予想する、グラブメーカー・ブランド今後の展望でした!
次回はグラブの型付けについて書きます。
(近々、湯もみ型付けの方法なども画像付きでアップしていきたいと思います。
今でこそブログにいくつか掲載されていたり、クーニンさんという方がYou Tubeに動画がアップされていたりしますが、10年前はいくら調べても載っていませんでした、、、笑)