今日はグローブに使われる革について書きたいと思います。
現在、グラブに使われる革は基本的に
・和牛レザー(日本産)
・キップレザー(北欧・主にオランダ産)
・ステアハイド(アメリカ産)
この3種類になります。
(近々、この3種とは異なる新しい革のグラブが発売されます。笑 詳細は後日、ブログにて!)
各革の説明は長くなってしまうので今回は割愛しますが価格を比較すると
キップレザー>和牛レザー>ステアハイド
となっています。
・和牛レザーについて
→主に硬式用のミットに使われる革(ハタケヤマ、タマザワ、ミズノなど)。硬くしっかりしているためミットには最適です。とにかくハタケヤマの和牛は素晴らしいです。ツヤっツヤで触り心地も見栄えも最高です。
・キップレザーとステアハイドの関係
キップレザーを初めてグラブに使用したのはミズノです。
初代ミズノプロ(D-up ZONE)を発売するにあたって、他のグラブとの差別化のためにキップレザーを採用したそうです。
当時では破格の3万円超のグラブだったそうですが、かなりの大ヒットだったそうです。
また、キップレザーは若い牛であることから、人間の赤ちゃんの肌がスベスベなのと同じで、キメが細かく触り心地がとても良いため最高級の革、一番良い革という扱いになっています(また、そのような風潮があります)。
私はこれを、キップレザー至上論と呼んでいます。
しかし、価格が高い、触り心地が良いというだけで最高級のグラブレザーと言っても良いのでしょうか?
私は必ずしもそうであるとは思いません。
実際ステアの方が耐久性があり、また軽いような気がします。
現在、MIAMI MARLINS(マイアミ・マーリンズ)に所属するイチロー選手のグラブは、クレストハイドスプリームエリート(ステアハイド)を使用していたと思います。
恐らく軽量化のためでしょう。
近年、原皮の価格は高騰しています(一時の約3倍)。
その結果、キップとステアの価格差はさらに大きくなってしまっていると考えられます。
そして、先ほど述べた初代ミズノプロの事例のように、グラブ業界は常にミズノの商品がスタンダードになってしまっていると感じます。
もちろん、ミズノを批判しているわけではありません。私はミズノ愛好家の一人ですから。笑
ですが何かもっと新しいアクションを起こすようなメーカーが現れて欲しいという私の願望です。
大事なのはたくさんのグラブ・ミットを見て比較した上での自分の直感です。
皆さんには是非、グラブ・ミットの購入の際には色眼鏡をかけずに選んでください!