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ダスティン・ペドロイア選手のこだわりのグラブ(グローブ)の秘密

 

レッドソックス不動の名二塁手 

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Dustin Pedroia(ダスティン・ペドロイア)

ボストン・レッドソックスに所属するメジャーリーグを代表するセカンドです。

 

その高い守備力、広い守備範囲から、これまでゴールデングラブ賞を4度獲得した選手です。

 

また身長は175cmとメジャーリーグではかなり小柄な選手ながら、高いミート力でキャリア平均打率は3割で非常に三振の少ない選手です。

 

そのペドロイア選手が使っているグラブはUSA Wilson(ウィルソン)の

 

A2000 DP15というモデルです。

 

A2000というのはウィルソンのトップブランドの1つ(ローリングスのHOH的な感じ)で、A2Kと並んで多くのメジャーリーガーに愛用されているグラブです。

 

ペドロイア選手はその中でもDP15というモデルを使用しているのですが、このグラブはペドロイア選手のモデルになります。

 

(DPは名前のイニシャルで15は背番号)

 

DP15の誕生秘話 

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ウィルソンは多くのメジャーリーガーのグラブを手がけていますが、ペドロイア選手のグラブには苦戦したそうです。

 

多くの選手が大量のグラブの中から自分好みのグラブを選んで、スタッフが細い仕様の調整を行うというのがメジャーでは主流なのですが、ペドロイア選手は違ったとのこと。

 

というのも、ペドロイア選手は10歳の時からプロ1年目まで同じグラブを愛用し続けていたことから、感覚が変わってしまうことを嫌い、新しいグラブに変えたがらなかったようです。

 

その思いは、そこまでグラブにこだわりのある選手は過去にいなかったと言われるほどだったため、スタークラフトマンの麻生茂明さんが彼のグラブを担当することになりました。

 

麻生さんはアリゾナ州にあるペドロイア選手の家に行き、彼の手と自分の手を合わせて手の大きさを測り、彼の使っているグラブの写真を撮って「2週間ほどください」と言ったそうです。

 

 

そして、その2週間後に届けられたグラブについてペドロイア選手は「15年間使い続けたグラブそのものだった」語っています。

 

 

彼のグローブの特徴は

 

・よく開くグラブ

・親指・小指紐が長く残してある

・手入れ部が狭めに締められている

・デュアルウェルティング

・土手芯が通常の半分の薄さ

 

 

彼の手は小さいため、手入れ部は狭めに設計され、また捕球感覚を大切にしていたことから、捕球面下の土手芯が通常のグラブの半分の薄さになっているそうです。また背面のハミ出しはデュアルウェルティング(ハミ出し2本設計)となっています。

 

 

そして彼は自分のグラブを内野手の理想形と評しています。

 

 

DP15はどこで買える?

USAウィルソンの製品になるので、限られたショップでしか手に入らないというのが現状ですが、オンラインであれば容易です。

 

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これが、ペドロイア選手が長く使用していたグラブなのですが、実は2017年シーズンから大幅な使用変更があり、現在は以下のモデルを使用しています。 

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以前のクラシックなデザインとは違い、背面には赤いスーパースキンが採用されているのが特徴的です。