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グラブの型付け、革の話、豆知識などを中心にグラブを書いていきます。「〇〇にいて知りたい!」といったリクエストにも応えていきたいと思います!よろしくお願い致します。

よく目にする「素上げ革」は本当に良い革なのか

 

グラブ好きならよく目にする「素上げ革」。

 

 

代表的な例として久保田スラッガーが有名ですよね。

 

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こんな文章を見たことがあると思います。

 

 

スラッガーグラブは皮にコーティングをしていません。いわば皮が息をしているといえます。

良い皮になればなるほど、又使えば使うほど素手に良くなじみ、捕球感が伝わってきます。スラッガーブランドはプロ選手にも良く使われています。」

 

 

そもそも皮ではなく革なのですが、、、とツッコミたくなりますが、皮と革の違いについては次回また書きたいと思います(笑)

 

 

革が呼吸している=コーティングをしていないということですが、コーティングをしていないということはそれだけ革を鞣す上での工程が少ないということです。

 

 

ゆえにコーティングをしている革よりもコストが安いということなんです。

 

 

よく「防水のコーティングがされている」と言われることがありますが、コーティングは革の傷隠しや革の銀面(ザラザラしていない面)を綺麗に見せる(光沢など)ためであって防水ではないです。

 

 

表面に防水加工したところで革に水は浸みこみますからね。

 

 

そのため、コーティングをしてある革の方が「革質が良い」と感じると思います。

 

 

というか、そういうのところも踏まえて革質というべきなのかもしれません。

 


 

 

恐らく初期状態のグラブを見て「久保田スラッガーの革の方がミズノの革よりも良い」と言う人の方が多いと思います。

 

 

素上げ革のグラブもスラッガーオイルなど塗ったりオイル加工をしたりで結局は革はコーティングされていくことが多いと思うので私は最初に「良い!」と実感できるコーティングされた革が個人的には好みです。

 

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皆さんはどうでしょうか?

増えるグラブメーカー・ブランドは今後どうなっていく?

 

前回の記事では「なぜグラブメーカー・ブランドは増え続けているのか」について書きましたが、今回はその増えたメーカー・ブランドの今後の展望について私なりに書いていきたいと思います。

 

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多くのメーカー・ブランドは生産の拠点を海外、とりわけ中国に多く移転しました。理由は「人件費が安いから」でした。

 

しかし、中国の人件費は上がり続けており、ここ10年で4倍とも言われています。

 

そのため中国に生産拠点を持つ日本企業は撤退してきているというのが現状です。

 

グラブにも同じことが言えるでしょう。

 

恐らく近い将来、日本製も中国製も生産コストがほとんど変わらないという状態になる可能性があります。

 

となるとメーカー・ブランドは中国に生産拠点を置く必要性は無くなるのでタイやインドネシアなど、他の人件費の安い国に生産拠点を移動させるでしょう。

 

また、コストが変わらないのであれば設備投資をせずに済む日本に生産拠点を戻す可能性もあります。

 

となると困るのは中国のグラブ工場で働いていた人たちです。

 

中国では日本のように野球は盛んではないのでグラブメーカーを立ち上げるのは厳しいかもしれません。

 

しかし、先に述べた生産拠点が日本に戻った場合、日本のグラブ工場は職人不足になる可能性があります。

 

よって中国の職人がグラブ工場で働くために日本くるかもしれません。(製造業全体でこの現象が起きれば日本の人口増に繋がる?)

 

話を本題に戻します。

 

ズバリ、「メーカーの数は今後も増えるのか、それとも減るのか」

 

 

私の現時点での一応の結論としては、今後ブランドは減ると思います。

 

 

工場をもつブランドは自らのブランド製品の製造を止め、OEMとして他メーカー・ブランドのグラブを作るだけになっていくでしょう(元の状態に戻る)。

 

 

これはあくまで私の推測であって実際はどうなるかは分かりません。笑

 

TPP合意によって関税が撤廃されることで革製品の輸入も加速する可能性は高いので、、、

 

 

ニュースを何かとグラブに関連付けがちなグラブマニアの予想する、グラブメーカー・ブランド今後の展望でした!

 

 

次回はグラブの型付けについて書きます。

(近々、湯もみ型付けの方法なども画像付きでアップしていきたいと思います。

今でこそブログにいくつか掲載されていたり、クーニンさんという方がYou Tubeに動画がアップされていたりしますが、10年前はいくら調べても載っていませんでした、、、笑)