グラブへのこだわり
日本を代表するベースボールプレーヤー・イチロー選手は道具へのこだわりが強いことで有名です。バット、グラブ、スパイクなどすべての道具にこだわっているイチロー選手ですが中でもグラブに対するこだわりが強いことで知られています。
そんなイチロー選手が使っているグラブのメーカーは高校時代から一貫してミズノです。
プロ入り後、イチロー選手のグラブ製作を担当したのがミズノの坪田名人。そして坪田さんの引退後から現在まで担当しているのがミズノのグラブマイスターである岸本耕作さんです。
有名な話として、この引き継ぎの際に岸本さんは数十個のグラブを製作してイチロー選手の元に持って行ったそうですが、グラブを1つも受け取ってもらえなかったという話があります。
感覚的なものを大事にするイチロー選手の要望に応えるのは相当大変だったそうです。今でも3つ持って行って受け取ってもらえるのは1つ程度だそうです。
これはあくまで私の個人的な考えですが、イチロー選手は最初から受け取りを断るつもりだったのでは…?と思います。初めて自分にグローブを岸本さんへの何かメッセージのような…
それはさておき、この時受け取ってもらえなかった多くのグラブたちはどこへ行ったのか…(欲しいなぁ)
イチローのグラブの特徴
イチロー選手のグラブの特徴は従来のグラブよりも革を薄くすることでグラブの重量を軽くしていることです。操作性の重視という点から軽量化がされているそうですが、同じ操作性という点で「グラブの指かけを結ばない」のが特徴的です。
※指かけは親指、小指部にある
太めの締め紐のこと。
本人曰く、この指かけを結ばないことで「グラブが手の延長になる」そうです。
某野球YouTuberの方はこのイチロー選手の発言を鵜呑みにして「指かけを結ばなければグラブの先端まで手の感覚が伝わる」と言っていますが、あくまでこれはイチロー選手の感覚的なもので万人共通ではないのでは?と思います。
ちなみにイチロー選手は各指をつなぐ革紐も緩めになっているようです。
グラブの色
グラブの色は日本にいたオリックスブルーウェーブ時代はオレンジ・コルク系を使用していましたが、シアトルマリナーズへ移籍後はブラック及びコルク系のグラブを使用していました。その後、マイアミマーリンズへ移籍した際にチームカラーに合わせて赤系(スプレンディッドオレンジ)に変更しています。
個人的にはイチロー選手といえばブラックのグラブを使用しているイメージです。ちなみにこのブラックのグラブですが、Iブラックと呼ばれる少し紺色がかったブラックの革という説を聞いたことがあります(IブラックのIはICHIROのI?)が、写真を見る限り普通のブラックなのでは?と思います。というのも以前、硬式用ミズノプロのIブラックのグラブをオーダーしたことがあるのですが、ここまで黒々していなかったような…まぁ革によって同じ色でも違う色に見えることがあるので何とも言えませんが…ちなみにイチロー選手のグラブの革に使用されているのはキップレザーではなくステアレザーとのこと。
グラブのウェブ
イチロー選手のグラブのウェブはミズノのショックアブソーバー系のウェブです。これはブルーウェーブ在籍時から変わっていませんが、これまでショックアブソーバー2、ショックアブソーバー8、ショックアブソーバー16などのウェブが着いたグラブを使用しています。
※2017年シーズンはショックアブソーバー16
イチローモデルのグラブの購入
これまで何度かイチロー選手が使用しているものと同じグラブが数量限定で十数万円で販売されましたが、現在は販売されていません。
ですが、イチロー選手のグラブと同じ型で作ったイチローモデルのグラブであれば購入可能です。
ちなみに2018年2月現在、イチロー選手は所属チームが決まっていません。
日本球界復帰となれば古巣のオリックス、そして地元の中日が獲得に動くそうですが、その際のグラブの色にも注目です。